炭酸ガスレーザー
- 炭酸ガスレーザーは波長10600nmの水を標的としたレーザーであり、瞬間的に皮膚表面を蒸散させ、ホクロ・イボなどの隆起性病変を除去します。炭酸ガスレーザーを用いることで出血を最小限に抑えることができ、短時間で容易に取ることができます。
- 基本的には顔面の病変が治療の適応となります。四肢・体幹部は肥厚性瘢痕・白色瘢となる可能性が高いため、レーザーの治療ではなくメスでの切除がすすめられます。
- 通常1度の治療で切除されますが、症状によっては2回以上の治療が必要な場合もあります。
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施術部位の写真を撮ります。
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病変部を消毒し病変部が見えるように、清潔なドレープを周囲にかぶせます。
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局所麻酔を行います。
針を刺す時と麻酔が入る時の痛みがあります。
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麻酔が効いていることを確認した後、照射します。
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照射後、消毒をし軟膏をつけて保護します。
当日は患部を濡らさないようにご注意ください。
洗顔を含めたシャワー、入浴は翌日から可能です。
術後赤みと凹みがみられますが、1~2週間保護すると徐々に上皮化していきます。
症例によっては、上皮化後も約3ヶ月は傷の凹みが残る場合があります。
治療後、傷の凹みがなくなり、治療部位が目立たないようになるには約6ヶ月程度かかります。
個人差によりレーザー治療後の赤みや色素沈着が一時的に生じることがありますが、時間と共に少しずつ綺麗になります。ただし、まれに赤く隆起する場合や赤みが続くこともあり、その場合にはそれに対応した治療が必要になります。
1回の治療で除去できます。
原則として治療部位の発赤が取れるまでの期間はその部位の再照射・切除ができません。
再発しないよう最善の注意を行いますが、再発することがあります。
これは、目に見えないホクロやイボの細胞が1回の治療で取りきれなかった場合に起こります。(ほとんどの場合、3ヶ月以内に再発し、1年以上たってから再発することは非常にまれです。)