肝斑にトラネキサム酸が効く理由|濱田皮膚科クリニック|船橋市西船の皮膚科

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肝斑にトラネキサム酸が効く理由|濱田皮膚科クリニック|船橋市西船の皮膚科

肝斑にトラネキサム酸が効く理由

シミの相談をしたら『肝斑』と診断され、飲み薬から始めましょうといわれたことはありませんか。

シミの治療ってレーザーではないの?と疑問に思われた方もいるかもしれません。

なぜ『肝斑』に内服とくに『トラネキサム酸』が効くのかをご紹介したいと思います。

肝斑とは

肝斑は頬やおでこ、口周りにできる左右対称な茶色いシミです。

悪化因子は遺伝的要因、妊娠、ピル、内分泌異常、ホルモン治療、紫外線暴露、摩擦などがあります。

ストレスによりメラニンを作るメラノサイトを刺激するホルモン(MSH)が遊離されることも要因との指摘もあります。

そのなかでも紫外線の影響がかなりあります。

トラネキサム酸とは

抗プラスミン作用を有する薬用アミノ酸です。

抗プラスミン作用→止血・抗炎症・抗アレルギー作用を示します。

また、プラスミンがメラノサイトを刺激するホルモン(MSH)へのプロセッシング(処理して変換)を防いだり、メラノサイトの増殖を促進するbasic fibroblast growth factor(bFGF)の遊離を抑制する可能性があり、メラニン産生を抑制します。

ほかに

〇アラキドン酸の遊離の抑制作用

〇プロスタグランジンやロイコトリエン産生に対する抑制作用

〇好中球の活性酸素に対する抑制作用

〇マスト細胞のヒスタミン遊離に対する抑制作用←じんましんでもつかいますよね。

が報告されています。

肝斑では紫外線照射や摩擦などによる炎症の持続、悪化に対する改善効果があります。

メラニン産生を促進する生体内物質はMSH、プロスタグランジンやロイコトリエンが知られており、トラネキサム酸はこれらを抑えます。

肝斑に実際きくのか

1973年に二條が慢性蕁麻疹の治療にトラネキサム酸を投与し、たまたま併発していた肝斑が投与開始2~3週間後に消退したことを初めて報告

1985年に御子柴ら1988年に東が有効性を検討しトラネキサム酸1日量750~1500㎎を4週間~5か月内服し有効率は85.3%と報告

その後も有効性を示す論文が報告されています。

他肝斑に有効な治療として、ハイドロキノン外用ビタミンCE内服こすらないスキンケア遮光があります。

レーザートーニングという肝斑に有効なレーザー治療もありますが、メラノサイトの活動性が高いまま施行するとなかなか良い結果がでなかったり、有効な治療しているのに悪化することもあります。

そのため、トラネキサム酸やビタミンCEを飲みながら治療したほうがメラノサイトの活動性がおさえられ治療成績がよくなります。

実際はレーザートーニングをしていなくても飲み薬のみでシミがきれいになる方も結構いらっしゃいます。

日焼け止めをきちんと使用して遮光することもとても大切になります。

肝斑に似ていて鑑別が必要な疾患もあります。

そのため、診察により診断も大切になります。

皮膚科専門医にお気軽に相談下さい。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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