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ニキビ治療の切り札|濱田皮膚科クリニック|船橋市西船の皮膚科

ニキビ治療の切り札

ニキビ治療をはじめるときは

ニキビ治療は保険治療がまず優先です。

なぜならここ数十年で保険の外用剤でとても効果の高い薬がいくつか発売されました。

日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡のガイドラインにおいてもベピオ・デュアック・エピデュオの推奨度は高く、微小面皰(ニキビの皮疹に先行して見られる病理組織学的な変化)や炎症しているニキビだけでなくニキビができなくなったいい状態を維持するため、のすべてにおいて最初に使われるべき外用薬となっています。

ただ、中にはこれらの薬が使えない方、使っても効果がない方がいます。

使えない方とは?

まず使えない方で一番多い理由はかぶれや刺激の強さです。

ベピオ・デュアック・エピデュオはいわゆるピーリング作用があるため、赤み・ひりひり・カサカサの副作用があります。刺激があっても継続していくと慣れてきてなくなってくることが多いですが、あまりにも刺激が強く継続が難しい方がいます。また、3%の確率でかぶれることもあり、赤くなるだけでなく腫れてかゆくなっていまう方がいます。このような症状があり継続が難しいときは自費の治療のサリチル酸ピーリングやアゼライン酸の外用を行うことがあります。

使っても効果がない方とは?

3剤の中で一番効能が強いものはエピデュオですが、こちらを外用し続けてもニキビの新生がなかなか収まらない方がいます。

ピーリング作用はできているはずですが、それでもできてしまうのは皮脂の分泌の増加が強く関連していることがあります。

皮脂の分泌をコントロールしているのはアンドロゲンであり、男女共に体内で分泌されるホルモンです。

疲れ・寝不足・ストレスが加わるとアンドロゲンの分泌が増え、皮脂の分泌が増えます。また、体質でもともと皮脂の分泌が多い方もいます。

保険治療やさらにピーリングやアゼライン酸もつかっても改善がみられない方には最後の切り札としてイソトレチノインがあります。

 

イソトレチノインとは

ビタミンA 誘導体の一種で、皮脂の分泌を抑える作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用があり、重症にきびに対して有効な薬剤です。欧米ではにきび治療に必要不可欠な薬剤として20年以上の歴史があり、「にきび 治療薬の切り札」とも言われています。

用法・用量

 1 日1回内服(食後20mg (1 )/日で開始して、症状を見ながら40mg (2) /日に増量する場合があります。

薬が脂肪と一緒にとると効果がでやすいため食後がお勧めです。

※服用を忘れた場合はできるだけ早く飲み忘れた分を服用してください。次の内服が近い場合は逃した分をスキップして通常通り1回分で内服してください(倍量を服用しないでください)

治療期間

治療期間はおおよそ46か月です(延長することもあります)。 治療が終了した後は軽度再発することもあり、外用薬などによる再発予防のための維持治療が必要です。

治療の受けられない方

妊娠中の方、妊娠の可能性がある方、妊娠を希望されている方

・授乳中の方

15歳未満の方や成長期で身長が伸びている方

・イソトレチノイン、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方

テトラサイクリン系の薬剤(ミノマイシン®、ビブラマイシン®など)を内服されている方

・うつ病その他の精神疾患で治療中の方

・肝機能障害のある方

・中性脂肪、コレステロールの高い方

・大豆アレルギーの方(アクネトレントには大豆油が含まれています)

副作用

 重大な副作用の一つに、妊娠している女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすというものがあります。 そのため、服薬期間中と服薬後1カ月は妊娠してはいけません

□内服開始から1~2ヶ月は一時的ににきびがひどくなる

□皮膚や粘膜の乾燥(目が乾く、唇が乾く、鼻血がでやすい) ⇒保湿をしっかり行ってください。診察時にスキンケアの仕方をご案内できます。

□頭痛肝機能低下 □脂質異常症 うつ傾向 □筋関節症状 □胃腸障害 □アレルギー反応 □脱毛(一時的)

治療中、治療後1か月は献血できません

治療の流れ

 ① 適応と判断され、希望された方は治療前に血液検査を受けていただきます。1年以内に健康診断などの血液検査の結果をお持ちの方はご持参ください。治療前の採血が不要になります。

 ② 約1週間後に血液検査の結果に問題がなければ、内服を開始します。結果を持参されて問題ない方は内服開始できます。

 ③ 内服開始1か月後に血液検査(自費)を受けていいただきます。 その後は1ヶ月毎に診察し、症状や副作用を見ながら薬剤を適宜増減させていただきます。

料金

自費治療になります。

20㎎ 30錠 11,000円となっています。

はじめは20㎎1錠を食後に内服します。症状みながら2錠に増量することもあります。

ニキビ治療でお困りの方、皮膚科専門医にご相談下さい。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

船橋・西船橋の皮膚科・美容皮膚科をお探しの方はぜひお越しください。

医療法人社団 濱田皮膚科クリニック

〒273-0031 千葉県船橋市西船4-20-6 2階.3階

047-404-7257 火曜・日曜・祝日休診

 

 

 

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