暑くなってきましたね。

腋汗には以前ブログでもご紹介した抗コリン薬である『エクロックゲル』や『ラピフォートワイプ』という保険適応の薬がありますが、手の汗用の保険で処方できるお薬はありませんでした。

手汗の新しいお薬

手の汗には当院には自費の製剤の塩化アルミニウムの取り扱いがあります。効果はありますが、中にはかぶれてしまい使えない方もいらっしゃいます。

2023年6月1日より『アポハイドローション』が久光製薬より保険適応で処方可能となりました。

手の汗が多い疾患は原発性手掌多汗症と言われ、温熱や精神的負荷の有無にかかわらず、手掌から両側性に過剰な発汗を認める疾患です。

日本では有病率は5.33％、平均発症年齢は13.8歳といわれています。

この薬は抗コリン薬ともいわれ、汗腺のムスカリン受容体に作用し、発汗を抑制します。

13歳以上の方にお使いできます。

以下の方はお使いできません。

・閉塞隅角緑内障、下部尿路閉塞疾患（前立腺肥大など）、心機能障害、腸閉塞または麻痺性イレウス、重症筋無力症

・妊娠または授乳中

・以前に同様の薬でかぶれた方

使い方

１日１回　就寝前に両手掌に５プッシュ程の量を塗り広げます。乾くまで寝具を触れないでください。

朝洗い流します。

お気軽にご相談を

手汗が多いと皮がむけたり痒みが出る方もいます。

手の汗にお困りの方は是非ご相談下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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