生まれつきのほくろは癌になりやすい?
先天性色素性母斑
生まれつきのほくろは先天性色素性母斑と呼ばれ、生まれた後からできる後天性色素性母斑と異なります。
生まれつきとは産まれた瞬間にはもうあるほくろで、しばらくしてからできるほくろとは異なります。つまりお母さんのお腹の中にいる時にはあったほくろです。
先天性色素性母斑は実は後天性色素性母斑より癌化の確率が高く、大きさにより癌化の確率が変わります。
癌というのは悪性黒色腫といわれるものでいわゆるメラノーマです。
大型
径20cm以上のもの
癌化の確率は2-8%
であり比較的高いです。
大きいだけあって切除するとしても整容的な問題で出来なかったりします。
ただ、部分切除をするだけでも癌化の確率は低くなります。
中型・小型
20cm未満のもの
癌化の確率は1%以下
ほとんどなさそうに思われますが、19-21%の悪性黒色腫(メラノーマ)は小型の先天性色素性母斑から生じるとされているので悪性黒色腫の原因のひとつと考えられます。
遺伝子変異が大きさによって種類が違う
多くの先天性色素性母斑ではNRASもしくはBRAFの変異が見られ、小型ではBRAFの変異が多く大型ではNRASの変異が多いとされています。
変異が悪性黒色腫の発生と関連しています。
切除したほうがいい?
切除に関しては部位や大きさによって判断された方がいいと思いますが、切除できるものでは切除した方がいいと思います。
小型であれば切除がおすすめです。当院でも局所麻酔が可能であれば手術も行なっております。
中型より大きいものや局所麻酔が難しいお子様(動いてしまう)で切除が必要な場合は大きな病院の形成外科にご紹介したします。
生まれつきかどうかは親も分からないこともあります。
赤ちゃんが産まれた時はほくろがないかどうか見てあげてください。
産後の母体の負担と授乳でなかなかそれどころではないですが( ; ; )
もちろん生まれつきではないほくろの相談も行っております。ダーモスコピーを用いて診察します。
気になるものがございましたらご気軽にご相談ください。
大丈夫なのかなとずっと悩みの種を持っているより一度皮膚科専門医にご相談いただいたほうがよいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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